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修理行

今日は少しまじめな話を書きます。

長いかもしれませんが最後まで呼んで頂ければ嬉しいです。

誤解を恐れずかいてみますと・・・



お客様から頂くメールの殆どは、

こういう症状ですがいくらで治りますか?


当然です。

誰でも安い方がいいでしょうし、目安がなければ財布と相談できませんから。

で、あまりアバウトな(日本語で丼)お返事をすると誤解を受ける場合があるので

申し訳ないのですが説明が永くなったりお尋ねしたりすることが多々あります。


昭和を永く渡ってこられた方々には『修理』や『整備』という言葉は普通に転がっていて

身の回りのモノは修理や整備して使うのは当たり前というか、

ごく自然な行為だった訳で疑問符さえ浮かばなかったはずです。

あの、テレビなどでもそうです。

今は家電量販店に押されて、

町の電気屋さんとかラジオ屋さんとかは減ってしまって絶滅の危機を迎えたトコもあるようです。

聞くところによると、このあまり耳にしないと思いますが「ラジオ屋さん」なるものは

確かにラジオを売ってるわけですが、修理しますよという意味の屋号というか看板だったそうです。

テレビが普及してから多くなった「電気屋さん」もそうですが、

持ち込みばかりではなく声をかけて来てもらう(医者で言う往診ですね)ことが多かったそうです。


今のように携帯はおろか、家に電話がないことの方が多かった時代でしょうから

お店へ出かけて『壊れたから来てください』とお願いすると、

そこのおっちゃんがスーパーカブやミゼットに乗ってやって来るんですね^^

三丁目の夕日の世界になってしまいますが、

とにかくモノといえば殆どが機械だった時代から始まる訳ですが。



モノは整備が必要であり時には修理も発生する。

しかしきちんと整備されたモノはいつでも、いつまでも

家族の友として、仕事の相棒として動き続けてくれた訳です。


モノ造り大国の日本では普通にそれが生活の中に生きていました。


電子化が進むまでは。

合理化が進むまでは、かもしれません。

これらの延長線上と考えれば少なくとも間違ってはいないような気がします。

飽食の時代をくぐればモノはモノや物に戻ってしまいます。

友達や相棒ではなくなります。

動かなければいらない。

捨てちゃえ……


日常に「整備」や「修理」の姿を見ないで育った方にはそういう発送が

簡単に沸いてしまうらしいです。


恐るおそる・・・そんな感じの文面のメールを頂いたのはずいぶん前のような気がしますが。

「動かなくなりました。直ると聞いてメールしてみたのですが、本当ですか?」

トイカメラに興味を持ち、35mmコンパクトを買ってみた。

家に帰って触ってみると動かないので、外れかと思って捨てようとしたら

トイカメ友人から修理してもらえば? と言われ

何それ?!!

と思ったそうです。

色んな経緯でうちに辿り着かれたそうなんですが、

修理という言葉が目新しいらしい彼女(女性の学生さんでした)に

今までどうしてたんですかと尋ねると本当に、

捨ててました

という答えに絶句しました…メールによる文面の流れで「捨てようかと思ったけど」と

書かれたのかと思ったら本当に捨てていたし、捨てようと思ったと言われました。


病院と一緒ですよ。

修理…動かないカメラの治療と考えてください。

うちは大きな病院ではありませんが、専門の病院のように眼科とか小児科とかじゃなくて

町医者のようなものですから、とりあえずなんでも診ます。

というような事を書くと何となく納得してもらった事を思い出します。

お返しした後、

そうとう興奮されているのが文面から伝わるようなメールを頂きました。

一番驚かれたのが、買った時より綺麗になってるということのような気がします。女性ですね^^

壊れていたのに動くんですね~動いてますゥ!といった感じの内容でしたっけ。

私のほうがきっと、その数倍はうれしかったです~♪


少し主題がずれてきたかもしれません。

修理、整備、という言葉に不慣れな方はその意味合いもあまり理解されていないような気がします。




「安く落札したんですが壊れてるようです。修理で直せますか?いくらですか?」


「え!もう一台落札できます!」




とか、




「中古で購入しましたが帰宅して触ると動きません。安かったら直そうと思います」

「その値段なら程度のいい中古が買えるじゃないですか」




そんな風なメールのやり取りをさせて頂くことがあります。

で、

必ずお伝えすることは、

Web.上でもショップでも、『整備済み○ヶ月保障付き』とか『○ヶ月間は無償修理対応いたします』

などというタグ付きのモノを購入されていないのなら、

保証のないカメラは運がよければ何年でも動く事もありますが、

触った瞬間壊れることだって有り得ます。

ということです。


販売者の気持ちや行為は別として、中古カメラはモノですから状況が判りません。

程度がいいですと言われて磨きこんであれば、誰でも信用せざるを得ませんよね。

カメラに限らずどんなモノでも修理に持ってこられる方がよく使う言葉、知ってます?


『昨日まで動いてたんだけどねぇ…』

『さっきまで、どうもなかったんよぉ』

たいてい語尾は上がります。


これを回避するものが定期、不定期に限らず『整備』です。



話を戻しますね。

買った、入手したモノが動かないからといって、

また「程度のいい」らしいキレイな「補修無し」のモノを買っても同じ事が起こるかもしれませんよ。

信頼できるショップや人から買う方がいいと思います。

もっとも信頼できそうなショップはタグがついていると思いますけど。

修理とは「保障」だと思っています。

…修理屋には「リスク」とも読めますが^^;


ですから、

中古品の買い物は保障付がベストですよ、

もし付いてなければ修理屋へ出しましょう。

代金はトータルで考えればどちらが得かはお判りになると思いますが。



「程度」とは「綺麗さ」ではなく「長く動く」という風に考えたらどうでしょう?


「探しているモノは高額で手にあまるか、こ汚いジャンクしかない」

そう仰る方、

メール下さい。

こ汚い完動品を作るの得意ですから。

| 中古考 修理考 | コメント(0)

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